お知らせ
Event
2024.06.25
【前編:インタビュー】サウナイベント「たきとさうな。」開催の背景と、足柄への想い

|金太郎ゆかりの「夕日の滝」にダイブ!?
2024年5月19日(日)、サウナ×交流で「あしがら地域」の魅力を伝えるため、イベンターの加藤雅大さんをはじめ、RICOHさん・JSAさん主催のイベント「たきとさうな。」が開催!
柔らかい陽射しが、木々の葉をそっと包み込む5月中旬。神奈川県西部の南足柄市のパワースポットの1つ、「夕日の滝」で、ちょっとかわったイベントが開催されました。
それが「たきとさうな。」です。
サウナ専用のテントを滝のそばに設置し、神秘的な滝を水風呂にしてしまうという恐れ多くも魅力的なイベントで、都内などから約150人のサウナ好きが訪れました。
イベントを主催したのは、株式会社アフリクションの代表である加藤雅大(かとうまさひろ)さんです。イベンターとして、広くこの地域を知り、案内する加藤さんに、「テントサウナって?」、「あしがら地域って何があるの?」など、サウナとこの地域が持つ魅力についてお聞きしました。
|この記事に登場する人
インタビュアー

平井 明日菜(Hirai Asuna)
ライター
高校教員を経て、フリーライターとなる。
2020年より神奈川県小田原市に移り住み、地元(国府津)をこよなく愛す。
主な著書に『しんかいでサンドイッチ「しんかい6500」支援母船、「よこすか」の食卓”私の大学”テキスト版』がある。
インタビュイー

加藤雅大(Kato Masahiro)
株式会社アフリクション 代表取締役
生まれも暮らしも、神奈川県南足柄市
東京生活15年を経て地元足柄にUターン。
「地方に『愉しい』をふやす。」をコンセプトに、株式会社アフリクションを設立。
|今やブームから文化になったサウナ。サウナとテントサウナ、どう違うのでしょう?

スーパー銭湯や健康センターなど、屋内で楽しむサウナのブームはもっと前からありました。
でも、コロナ禍でアウトドアとサウナブームが掛け合わさって、自然の中でサウナを楽しむという屋外式の「テントサウナ」に注目が集まりました。
サウナで汗を流すと、身体が喜ぶだけでなく、癒やし効果があり、メンタルケアになります。
それが、テント式のサウナであれば、どこでも持ち運べて簡単に設置できます。キャンプ場や河川敷、湖畔など大自然のなかでリフレッシュできると、大人気になりました。
テントサウナの構造はとてもシンプルで、耐熱性のテントの中で薪ストーブを炊きます。テント内を100℃近い高温にすることも可能で、薪ストーブの上で石を温め、好きなアロマを使ってロウリュを楽しむこともできます。
サウナに使う薪は、地元の森林の間伐材を、サウナストーンには近隣の真鶴町の小松石(一部)を使用するなど、「足柄でしかできない、サウナ体験。」にこだわり抜いています。
鳥の鳴き声や風を感じ、火照った身体を清流や滝で冷やすこともできるんです。薪という自然のエネルギーでエコですし、テントサウナなら、思い切り大自然を満喫できます。
|「たきとさうな。」は、どんなイベントですか?

僕はサウナが好きになって15年で、以前勤めていた会社にサウナ部があって部長をしていました。
そんな僕が東京から地元にUターンして、どこかにサウナができて、水がキレイな場所はないかなと思っていたところ、「夕日の滝」を発見したわけです!
発見したといっても、地元なので昔から知っていた場所で、「知る人ぞ知る」という滝だったんですが、テントサウナという視点で改めて見たら、「最高のロケーションじゃん!」と思ったんです。
程よい落差で、1年を通して水量も水温も安定しているし、何より平均的な女性の身長でも、滝壺で足が付くので、危険が少ないのもいい点です。
はじめは個人的に楽しんでいたのですが、もっと多くの人にこの場所に来てもらって、この環境を愉しんでいただけたら良いなと思って事業にしました。
あるとき、株式会社リコーさんのサウナ部の方がお客様として来てくださって、「ちょっと大きなイベントにして人を呼んでみようか」という話になったんです。
こうして、リコーさんとJSA(日本サウナアライアンス。日本航空やコクヨ、IBMなど200社以上が加盟する組織)さんとの共催で、JSA加入企業のサウナ部の人たちを対象に、今回のイベント「たきとさうな。」を開催することになりました。
今回のイベントでは参加企業数にすると50社、人数では150人もの方が参加したビッグイベントになりました。
|会場の「夕日の滝」はどんな場所ですか?

やっぱりサウナは水が命!
僕は、水風呂に入るためにサウナに入っています。
サウナで火照った身体のまま、清流にダイブしたいと誰もが思うはずです。
しかもそれが滝ならどうでしょう?
こんな最高のロケーションはまたとないですよね。
「夕日の滝」は、標高500メートルの山奥にあり、落差23m、幅5mの滝です。実は、昔話に出てくる「金太郎」が産湯をつかったと伝えられる滝で、箱根の金時山から流れ出た清流です。
そんな由緒正しい滝に飛び込むことができるのは、このイベントならではの醍醐味です。
みな、それぞれのスタイルでサウナに入り、「今!」というタイミングを見計らって滝にダイブしていました。
|アウトドアのテントサウナは「ととのう」だけ?他にもビジネスにおける効用がありますか?

近年、企業の多くは、サウナがビジネスに与える影響に着目しています。
日本では、2019年に「サウナを通じた日本ビジネスシーンの活性化に貢献する」ことを目的に前出の組織JSAが誕生しています。
JSAが共通価値(バリュー)として掲げているのは「つながる、まざる、ととのえる」で、サウナを通じて企業同士がつながり、新たな価値を創造する場としても注目を浴びています。
サウナというと健康面のメリットが思い浮かぶかもしれませんが、会社や業種、業界を超えて「横のつながり」が得られる交流の場でもあります。
最近では企業研修の一部にサウナが組み込まれたりしているくらいです。
主にチームビルディング研修で、いつもとは違った環境に身を置いて、職場の仲間と一緒に火起こしをする、焚き火を囲みながら時間を忘れてじっくり話をするなかで、自然とチームの結束が高まっていくのです。
今回のイベント参加者のアンケートで多かった感想としては、滝というロケーションの魅力と、多くの企業の社員が参加したことで、「他社とのつながりが持てたこと」への満足度が高かったですね。「たきとさうな。」を通じて、人と人の交流から化学反応が起こって、新たなビジネスが生まれたら面白いですね。
|ところで、滝という最高のロケーションが、地元からは「使いにくい場所」と思われていたそうですね。

そうなんです。
足柄の夕日の滝で有料イベントを開催したのは、「たきとさうな。」が初なんです。
遊歩道も、バンガローもあって、何より森林浴もできちゃう素敵な場所なのに、もったいない!これからは有効活用したいと思っています。
というのも、この場所が市民も行政も、民間も、誰も活かしきれていなかったんですね。
地権者が複数にまたがっていて、貸し切りのイベントが開きにくいというハードルがありました。
そこで、市の観光課や環境課、街の商工会、観光協会などに何度も伺って、交渉しました。
何より、僕が地元民だという信頼がったというのが大きいと自負していますが、最終的には、観光協会と商工会に後援していただいたりして、地元・自治会と連携を取りながら慎重に開催に向けて進めました。
こういうイベントには、地元の人の理解がないと、継続しにくいので、今後もサウナやその他のイベントを開催することもあるので、この先も地元との連携は大事にしていきたいですね。

【後編:インタビュー】地元足柄へのUターン・起業の理由と、今後のワクワクとは?
https://afrection.co.jp/news/20240701
「 たきとさうな。 」イベントサイトはこちら
https://afrection.co.jp/case/20240520